建物の解体を考えたときに、まず行うのは解体業者への見積もりですよね。
私の場合、業者が最初に提示してきた金額が「300万円」でした。
予想外の金額に愕然とし、「なぜ壊す物にこんな大金を払わなければならないんだ」と頭を抱えたのを覚えています。
少しでも金額を抑えようといろんな方法を調べていたら、自分でもできそうな方法を見つけて実行できました。
業者に再度見積もりをしてもらうと、金額は「200万円」になり、「100万円」の減額に成功しました。
どんな方でも、超簡単な作業で解体費用を100万円節約できるので、参考にしてみてください。
この記事を書いている人は、30歳のときに土地探しをして、新築住宅を建てた、ごく平凡な夫婦です。
家づくりをしたからこそ分かる、家づくりの重要ポイントや誰もが失敗しがちなポイントなどを、マイホームを検討している方に向けて、優しくお伝えします!
結論:廃棄可能な物をクリーンセンターへ持っていく
結論から最初に書きます。
私が実際にした減額方法は、
「不要な物を自治体が運営するクリーンセンターへ自分で持っていく」
ただこれだけです。
みなさんはゴミを収集所に出して、ゴミ収集車が持って行ってくれますよね?
ゴミ収集車がゴミを廃棄するところが、クリーンセンターです。自分でゴミを持っていくだけで、驚くほど減額をすることができます。
※各クリーンセンターでは、数百円の支払いがあります。
なぜ自分で不要な物を捨てるだけで、ここまで減額できたかというと、
解体業者がゴミを廃棄すると、産業廃棄物になるからです。
産業廃棄物は種類ごとに廃棄する費用が決められており、重さに比例して費用は高くなっていきます。
業者ではなく、自分たちで搬送すれば一般ごみとして扱えるので、減額が可能になります。
もちろん、各地域のごみ袋を使用して、ルールを守ってごみ収集所へ持っていけば可能ですが、大量のゴミやサイズの大きいゴミを収集所に出すのは周辺住民からマイナスイメージを持たれてしまうので、あまりオススメはしません。
クリーンセンターへもっていく方法を6ステップで解説
いきなり解体する建物に行き、不要な物をどんどんトラックに積み込んで、クリーンセンターへ運ぶ。
これではかなり作業効率が悪く、何度もクリーンセンターを往復してしまい、予定していた日程に終わらないかもしれません。
各ステップで作業工程をきちんと確認し、効率よく作業するようにしましょう。
事前準備
まずは事前準備を行います。この部分が全ステップの中で一番大切になってきます。ここの計画がしっかりしていないと、作業が遅くなってしまいます。
- 建物を見に行く
- 不要な物(ゴミ)がどれくらいあるか確認
- 解体できそうな場所を確認
- 駐車スペースを確認
- ライフラインが停止しているか確認
上記のの5つの状況を確認した後、必要な準備物などを考えていきます。
<具体例>
- 人員⇒ゴミの量、重さ、大きさから必要な人数を確保する。多ければ多いほど楽になる
- トラック⇒サイズや台数(レンタルするのなら金額をチェック)
- ロープ⇒トラックに乗せた際に、ゴミが落ちないように結ぶ
- ゴミ袋⇒ゴミが少量であれば集積所に出せるので、分別できる袋を用意
- バール、インパクト、ハンマー⇒壊す時に使用
- 衣装ケースなどのBOX⇒陶器やガラスなどはゴミ袋だと大量に入ららないので必要
- 手袋、運動靴、長袖、マスク⇒粉じんなどが飛ぶので必要
必要な物と量を事前に決めておけば、当日もスムーズに動くことができます。
上記例を参考に準備しましょう。
スケジュール調整
クリーンセンターは閉館日やゴミの種類によっては持っていけない日などがあります。
各自治体が運営するホームページを確認しましょう。
また、作業人数は多いければ多いほど作業は楽になりますが、日程調整するのが難しくなってきます。
実行したい日と人数のバランスを考えながら決定しましょう。
連続した2~3日間でクリーンセンターへ運ぶことを想定しておけば、作業が遅くなっても対応できますので、余裕を持ってスケジュール調整をしましょう。
事前にゴミの分別
私の場合は以前の家主がほとんどの生活用品を置いており、たくさんのゴミが残っていました。
実際にクリーンセンターへ持っていく日に、分別をすると非常に時間がかかってしまうので、
燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ごみなどで事前に分別をしておくと効率が良いです。
また、クリーンセンターではゴミの種類に応じて捨てる場所が決まっています。
事前に分別をしておけば、1回目のトラックには燃えるゴミ、2回目のトラックには燃えないゴミと分けることができ、時短に繋がります。
自分で解体
いよいよ、スケジュール調整していた日を迎え、具体的に動いていきます。
バール、インパクト、ハンマーなど破壊する道具を手に入れることができれば積極的にチャレンジしていきましょう。自分ですればするほど、解体費用は安くすることができます。
ここでは、私が自分で解体した場所をレベルに合わせてご紹介します。
- レベル1⇒窓ガラス、ドア、畳、内装材(クロス、石膏ボード、断熱材など)
- レベル2⇒洗面台、キッチンシンク、瓦、外壁ブロック
自分のできる範囲で挑戦してみましょう。
運搬車両に積み込み
ここまできたら、分別していたゴミをひたすら運搬車両に積み込むだけです。
積み込みが完了したら、ゴミが落ちないようにロープで必ず結びましょう。
注意点としては、「4.自分で解体できそうな場所を解体」は時間がかかってしまうおそれがありますので「3.事前にゴミの分別」で準備していたゴミを先に運搬し、残っていた人に解体・積み込みをやってもらうと良いでしょう。
クリーンセンターへ搬入
クリーンセンターに到着したら、受付で車の重さを測り、 燃えるゴミ・燃えないゴミなどの各レーンに行き、自分で車から降りて、ゴミを捨てていきます。
全てのゴミを捨て終えたらもう一度、受付へ行きます。車の重さを測ったら、金額を掲示されますので、お金を払えば終了です。
※金額についてはゴミの重さやトラック1台〇〇円など、自治体により違いますので、事前に確認しておきましょう。
クリーンセンターへもって行く際の注意点
家電リサイクル法で決められている家電(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)についてはクリーンセンターで廃棄できず、購入店舗などでの廃棄になりますので注意してください。
詳しくは、経済産業省のHPを確認してください。
まとめ
今回は自分で空き家のゴミを廃棄し、クリーンセンターへ運搬することで、「100万円」節約する方法について解説しました。
実際に動いていくまでのステップを再度、確認してみましょう。
- 事前準備
- スケジュール調整
- 事前にゴミの分別
- 自分で解体
- 運搬車両に積み込み
- クリーンセンターへ搬入
以上6ステップになります。
自分で行える範囲で実施し、少しでも業者へ支払う解体費用を抑えていきましょう。
自分で解体するうえで必要な申請等ついては別記事「解体費用300万円。自分で解体できないの?」にて解説していますので、そちらを参考にしてください。
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